業界こぼれ話【追記】

2026.08.10

興味

僕らC&Aがデビューしたのは1979年夏。

その年の秋に世界歌謡祭でグランプリを取った「クリスタルキング」がデビュー。


お笑いの世界では、先にデビューしたC&Aが「兄さん」となるのだろうけど、どう見てもそうなるはずもなく。


そりゃそうだよね。

クリスタルキングがグランプリを取った時の見出し。

「おっさんバンドグランプリ!」

だったから(笑)

平均27~28歳で「おっさんバンド」と書いたメディア。


当時、音楽業界は2つの番組が柱だったっと言っていい。

「夜のヒットスタジオ」

「ザ・ベストテン」


ザ・ベストテンは、主にその週のレコードセールスで出演が決まる。

日本中で「今日のベストテンは誰だろ?」となるくらい社会現象だった。


一方、夜のヒットスタジオは、当時、月曜22時からの1時間番組。

この番組に出演させるために、レコード会社のプロモーターは毎日「フジテレビ参り」を行ってた。

この番組に出演するのは、本当に大変だったんです。

通称「夜ヒット」に出演した翌日は、その楽曲のレコードが一気に動く。


この番組の名物は「ご対面」だった。

そのシンガーにまつわる出来事、そして主に一般人(素人)と、ご対面。

初恋の人、学校の先生、子供の頃の友人など、今で言う「ドッキリ」みたいなものだからね。

視聴者も、「ご対面」をワクワクしながら観ていたものです。


ある時、そのご対面はクリスタルキングのボーカル「田中昌之」さんの回になりました。

子供の頃、河原で友人と濁流に飲まれた田中さん。

近くに居た大人が河に飛び込み救助。

新聞には「奇跡の少年」として掲載。


そして大人になったふたりの再会。

当然、田中さんは、その日のご対面がその時の友人だとは知らないわけです。


その友人は、佐賀県伊万里市で「うなぎ屋」さんの経営者。

国民的番組の「夜ヒット」でしょう?

それに友人として出演するのだから、嬉しい、嬉しい🙌

店に来る客、来る客に、

「来週、おいは、夜ヒットに出演すっもんね!!」

と、そりゃーもう大騒ぎですよ。


そして当日。

生放送にありがちのトラブルが起こってしまった。

出演者の時間が押して、ご対面が無くなってしまった。

非情な言い方をすれば「うなぎ屋の大将、カット」。

ご対面はあくまでドッキリなわけで、ボーカルの田中さんは、普通に歌い終えて番組は終了。


夜ヒットは番組終了後に出演者たちが、プロデューサーの元に挨拶に行くことが日常?伝統?になっていた。

その日のクリスタルキングも調整室へ。


プロデューサーやスタッフがいる調整室(ミキシングルーム)のドアを開けた途端、田中さんには懐かしい言葉が聞こえてきた。

それも、粗い?荒い言葉が響き渡ってる。


「どげんすっとか(どうしてくれるんだ)!!おいは、こんままじゃ佐賀に帰られん。時間がなかったー!?そんなら来週出せ!」←素人さんムチャクチャ


それ聞いていた田中さん。

その光景惨劇で、自分の身に何が起こってるのかを察知。


当時、夜ヒットのプロデューサーは、言わば音楽業界の天皇。

天皇に向かって、素人が噛みついてる・・・。

それ、自分の幼馴染・・・。

汗、たら〜・・。


割って入る田中さん。


田「おい!どげんしたとや!?」

大将「どげんもこげんもなかろうもん!!ご対面て言うて東京に出てきたら『時間がない?』てか?オイは佐賀に帰られんやなかかぁ!!!」

田「待て、待て!待たんかい!〇〇さん(プロデューサー)、すみません」

大将「なんで、謝るとかぁーーー!!」


天皇に噛み付いてる素人。

それ、自分の幼馴染←大事なことなので2回

田中さんに取っては地獄絵図。


田「よかけん、よかけん。ここは黙れ。〇〇さん、申し訳ありませんでした」

大将「まーった、何で謝るとかーって!!!」


友人を調整室から連れ出そうとする田中さん。


大将「こいだけは言うとく。いいか!こげんことでマー坊(田中昌之:29歳)ば業界から干したら、このオイが許さんぞーーー!!わかったかー!!」


メンバーに掴まれながら調整室から連れ出されるうなぎ屋の大将。


クリスタルキング、

その日が最後の、夜ヒットの出演となりました。


干されとるやんけ。

今では、「干された」ネタは、マー坊の鉄板ネタとなってます(笑)


「業界こぼれ話」でした。


尚、博多の人間としては佐賀弁に慣れておらず、

ネイティブな佐賀弁にならなかったことをお詫びいたします。


ASKA(2027/8/10 12:38)


追記:

コメント

「謝るのはプロデューサー側だとおもうけど」


プロデューサーは、何度も何度も深く頭を下げていたとのこと。

一般人には、そうだよ。


「干された」というのはマー坊ネタ。

でも、本当にそれ以降出演はなかったと。

あれだよ、

出演はプロデューサーだけが決めるのではないし、その光景を見ていた番組スタッフも、気まずくなったんじゃないかな。

マー坊曰く、

「ちょうど、ヒット曲が切れた時と重なった」

でも、ネタとしては「干された」方が面白い。


この話、直接マー坊が話すと臨場感満載。

今では、鉄板ネタです(笑)

(13:31)


コメント
  • pridekun

    わざわざ佐賀から東京に出てこられて、お店のお客様にも
    「夜ヒットに出る」と仰った手前、ひくに引けなくなってしまったのでしょう‥。
    うなぎ屋さんの大将のお気持ち、よく分かりますよ‥。
    間に入ったマー坊さんも苦しい立場だったと思います。
    マー坊さんもうなぎ屋の大将も何一つ悪くないのに‥。それなのに干されるとは⁈
    一般人の私達では計り知れない程、この業界の独特のルールみたいなものがあるのでしょうね。
    音楽業界の天皇も勘違いしすぎ!!自分何様やねん?と思って読ませて頂きました(笑)

  • あやや

    え、ほんとにそれが最後の出演だったんですか?😱
    怖い、業界怖い😱
    出してあげてほしかったな、幼なじみさん🥺︎
    あの頃の業界の人、偉そうすぎません?笑

  • ニャン野じろ

    ええっ〜、そんな事あったんですか〜😣
    それだけで「夜ヒット」に出られなくなだちゃうなんて😨😢
    マー坊さんも大変だったんですね。

    当時の新聞記事(Xに出ていた)を思い出しました。
    今日も良い1日になりますように💗🍀🌟🍹

  • あらあらいいこ

    そんなこともあるんですね
    若い頃のマー坊が必死に抑えようしているのが想像出来ます(笑)
    他のメンバー、ムッシュさんなどは何していたんですかね?

    他にもあったら聞きたいです😊

  • 好きやねん

    ちなみに
    干されとるやんけ
    ↑は大阪弁やで。

  • LeCielBleu

    えー!!それが最後になられたんですか!!😆笑っちゃいけないですけど(笑)

  • あやひで

    ASKAさん❣️🤣
    そんなことになっていたのですか⁉️
    毎週観ていた「夜ヒット」
    驚きです🫢
    当時、普通の歌番組とはちょっと格が違いましたよね。
    出演される歌手の方の衣装も特別だったり、華やかな番組でした。

    しかし、干されてしまったのですか。
    フジテレビ参りだったり、天皇のプロデューサーだったり‥‥
    そんなテレビ局が今では存続の危機さえ‥
    わかりませんが。

  • あかつき

    とげんも、こげんもなかばい…と、うなだれた田中さんが目に浮かびます(笑)

  • ゆみぃ

    普段はほとんどコメントしないのですが、こりゃあ言わないかんと血が騒いだ笑笑

    ネイティブな佐賀弁になれなかったとASKAさん申されますが、ASKAさんの名古屋弁めっちゃ上手で、名古屋のコンサートでいつも感心させられます。ということで今度も期待しまーす!(今回名古屋ないやんか、刈谷じゃん!)

  • 秋の空

    ASKAさーん💕
    マーボーさんにとっては冷汗かきまくりの出来事。。
    なのに、笑いをいただきました🤣

    笑わせ上手ですよねぇ~🤭❣️

    ホッコリをありがとう~🥰