第212,213,214回「ASKA Terminal Melody」

2025.03.09

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212回はマレーシアへ出発の日。

前日、遅い時間まで起きていて、起きた時には番組が終わってました。

そして、用意をしながらradikoで番組途中まで。

この日は月の最終日で僕の登場回だった。

そして空港。

流れた曲は、


◾️忘れ物はあったかい

◾️消えても忘れられても


マレーシアで続きを聴こうと、海外からの裏技(裏技というほどでもない)接続、VPN接続を試みたのだけれど、失敗。


213回

この日は「台湾公演」

やはり「VPN接続」ができなかった・・・。

「リクエスト特集」でしたね。


◾️ふたり

◾️ID

◾️SAY YES

◾️RED HILL


そして本日、214回も「リクエスト特集」


◾️未来の人よ

◾️クルミを割れた日

◾️PRIDE

◾️good time


10曲も並んでしまったね。

今日は「RED HILL」を。

この曲、どうしても記憶と一致しない部分があるんです。

歌入れは、自分のスタジオ「Burnish Stone」で行った。


でも、楽曲制作(デモトラック)はロンドンなんだよね。

なぜ、このロンドンが記憶から無くせないのか。

それは、試されたから。

向こうのプロデューサー、ミュージシャンらには「ASKA」が通じなかった。

当時、日本のミュージシャンが向こうのプロデューサーと制作を行う時、どうしても「金づる」、または「金目当て」となる状況だった気がする。

これは僕の受けていた感覚です。


僕は、「そんなあり得ない金額要求されたらやらないよ」というスタイルを貫いた。

「なら、デモを聴かせろ」

と、言われたんだった。

で、自宅にこもり、徹底的に作業をした。

ああ、やっぱりロンドンだワ。

そう、孤独にデータの打ち込み作業を行ったから。


「RED HILL(まだタイトルはなかった」の2番終わり間奏をドラマティックな展開にした。

映画のサウンドトラックに使われるかのような間奏。

で、向こうのプロデューサーが「やろう!」ということになった。


うーん、でも、録音をしたのは日本。

えええー?

ここ、どういう流れでそうなったんだっけ?

編曲は「井上鑑」さん・・・だから、日本で間違いない。

ここ、「Wikipedia」を見ないのが勝負。


歌詞も仕上がり、歌入れとなった。

かなりエモーショナルな歌を歌えたつもり。

でも、歌い終えたところで、当時のプロデュサー「山里剛」に、ストップをかけた。

なぜだろう?

表現しきれていないように感じてしまったんだね。

サウンド負け?

いや、そうじゃない。

歌詞?

いや、歌詞も狙い通り書けてる。

歌詞のないデモトラックの歌にあったシャウト、そしてサビの良さが消えてしまった。

その日、レコーディング(歌入れ)は中止。

家に帰ってから、デモの歌を聞き直し、なぜそうなったのかに気づくわけです。

この曲のサビは、シャウトしてはならなかったんです。

シャウトは前半に任せ、サビからは一転雄大に歌わなくては、この曲は活きなかった。


翌日、再トライ。

そして自分の思う「RED HILL」になったのでした。

ちょっとしたこと。

本当にちょっとしたことで作品が壊れてしまう。


この「RED HILL」、ここでは数回伝えてる。

オーストラリアの伝説的バンド「INXS(インエクセス)」の「Michael Hutchence(マイケル・ハッチェンス)が、カバーしてくれた。

そのレコーディングには、僕もハーモニーで参加。

マイケル、カッコいい男だったなぁ。

男から見ても、すごくセクシー。

この曲、ハリウッド作品の候補曲になってたんです。


でも、彼、亡くなっちゃったんだよなぁ。

その日、オーストラリアは真っ暗になった。

それほどのシンガーでした。


でも、知ってるんだ。

ある映画のサウンドトラックで、この曲の間奏とほぼ同じものが使われてた。

まぁ、感性の一致と言われたらお終いなので、僕が指摘することはありませんでしたが、あれほど一緒だとね。

それもハリウッド作品。

同時期。

疑いは濃かったなぁ。


でも、「RED HILL」が、認められたと思えばね。

そんな出来事を引っ張ってもしょうがない。

「RED HILL」C&Aの代々木体育館で行ったアンプラグドライブでは主役になった。


Michael Hutchence - Red Hill

https://www.youtube.com/watch?v=rLYR9Qy1x0Q[


ASKA(2025/3/9 22:44)


コメント
  • かちたろう

    ASKAさん、こんばんは。

    私事ですが、最近長年掃除等を任せていた人が高血糖で倒れてしまい、一切を切り盛りしながらのてんやわんや状態で時間に追われ、確定申告もあと一歩で、未提出です。😅

    先ほどジップロックに携帯を入れて、湯船に浸かりながらASKAさんのラジオを聴いておりました。
    そうしましたら、ASKAさんからのブロク、大好きなRed Hillの裏話を知れて、世界にもどえらい影響を与えていることも分かり、さすが👏だと思いました😀

    他いろいろ書くことがあったのですが、茹でダコ状態で精根尽き果ててます。🐙

    とりあえず以上です💤

  • ぽん

    ASKAさん
    RED HILL聴いてここに戻ってきました。
    壮大で大好きな曲のうちのひとつです。
    曲を作った時のお話 大好き😘

    FUKUOKA、東京、とあるのだから次はキョウト、ですよね?
    待ってますよ!

  • mayumi☆k

    ASKAさん
    「RED HILL」好きな歌のひとつです。
    映画っぽくて好きです。
    ジャケットの「赤」も印象的でした。
    そして、私は「RED HILL」まで何作品かアルバムを買っていたのですが、
    そこからブランクが空いて
    2014年からASKAさんに
    ハマってしまいました。☺️

  • ヴェルディ

    RED HILL は素晴らしい楽曲です

  • grazia

    「本当にちょっとしたことで作品が壊れてしまう」

    その「ちょっと」に気づき、こだわる。それがASKAさんの凄さ、そして作品の凄さに繋がっていると思います!
    RED HILLの間奏!!私、RED HILLを聴いた時に「あれ?これRED HILL?これ確か、何かの映画の中で聴いたなー。あぁ、ASKAさんがオマージュで入れたのかな」って思った記憶があるんです!
    それこそが、その映画のサウンドトラックかもしれないです!
    なんの作品が忘れてしまって残念ですが、ずーっと気になっていたんです!ASKAさんが先なのですね✨
    あぁ、気になっていた謎が少しとけて嬉しいです♬

  • ちょび

    CHAGEさんのラジオで紹介されたのをきっかけにYouTubeでalive in liveのRED HILLを聴いたときは鳥肌が立ち、自然に涙が溢れました。これほどまでに心を揺さぶられるアーティストは他にはいません。
    全てが完璧で、観客の方々が固まったようになっていたのが印象的でした。歌い終わったあとのASKAさんの何とも言い難い表情も。。またお二人のあのハーモニーを生で聴きたいです、、

  • ASKAlove

    『Red hill』と言えば、アルバム発売日がツアー初日でしたね。
    当時は、まだライブに参加出来る歳ではなかった(親が許さなかった)ので、VHSを見て、やはり行きたかったなあ、と涙しました。

    『concert movie GUYS』で作曲されているシーンの曲が「Red hill」のベースになっているのでしょうか?

    そんな事を思い出した『WHO is ASKA!?』ツアーでした。

  • はぎ

    RED HILLは史上最大の作戦ツアーで間奏の時に火薬か何かを使った演出が印象的でした。あとはMVですね。砂漠を歩くシーンが続いたのが今までのMVと違うなと感じました

  • hiro#3

    正直リリース当時は歌詞に共感するも
    アルバムのリード曲にしては大人しいなぁ
    という印象でした(聴き手は勝手なものです)
    しかしながら代々木のRED HILLを聴いた瞬間
    そのダイナミックなアレンジに驚愕したものです
    アウトロ前の静寂がまた良いんですよね
    今夜は聴きます!

  • 275

    RED HILLのアルバム、中学生の時買ったなー。めっちゃ大事にしてたけど、友達に頼み込まれて貸してあげたらケースに1センチくらいヒビが入ったのが返ってきて。許してもどうしても忘れられない、悲しかったー。