日本の音楽(歌)〜第237回「ASKA Terminal Melody 」ゲスト「浦田 直也」君。

2025.08.17

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AAA(トリプル・エー)の浦田君、歌、上手いねぇ。
よく声も伸びる。
余裕のある歌い方をするボーカリストだね。

僕が、他のボーカリストからよく言われること。

「もうこれ以上、上は出ないだろう」

と、感じさせる歌い方をしてるのだそうです。
でも、そう感じてくれるところからミックスボイスに切り替えるので、ギアが一段上がる。

浦田君も綺麗な声だね。
僕は2000年ごろから、取材でこう語っていた。

「本当の意味での新旧交代が起こってます。間もなく完了するでしょうね」

それは、ボーカリストの声の鳴らし方が、僕らの時代とは変わったから。
綺麗な声でキラキラと歌うことが、日本の音楽になった。

それが良いとか悪いとかではなく、
世の中の「歌というものは」を認識する世代の入れ替わりが起こったということ。


リスナーには「綺麗な声でキラキラと歌う」ことがボーカリストの条件のようになった。


明らかに変わったんです。
情熱的に歌う人が古いボーカリストになった。
あまり感情移入せず、無機質に「綺麗な声でキラキラと歌う」ボーカリストの時代になった。

このラインは、明確に感じてたよ。
さて、自分はどうしよう?と考えたこともあった。
でも、答えはすぐに出た。
世の中に迎合してはならない。

浦田君はギリギリだね。
綺麗な声でも、感情を込めながら歌えるボーカリスト。
まさに、切り替わりの間に存在したボーカリスト。

今日、浦田君がカバーしてくれた「PRIDE」を聴きながら、そんなことを考えてました。

音楽は流行りがあって当然。
なので、今の若いミュージシャンの音楽(歌)を聴いて、

「音楽はそうじゃない」

なんて、言葉を使ってる人は古い人。

「歌は世に連れ、世は歌に連れ」

です。
前回、浦田君と会った時、

「活動を再開しました」

と、言ってた。
僕は、ほら、いつも音楽業界の流れを知らないから、
「AAA(トリプル・エー)」が、活動を停止していたことも知らなかった。

今日、浦田君はカバーとは別に、
「On Your Mark」を選んでくれた。

この曲は「アメリカン・フェスティバル」のテーマ曲だった。
服部隆之、通称タカちゃんのオーケストラ編曲で公開。
歌なしでね。

で、ボーカル入れを行う時、歌詞の作業に入った。
でも、歌のメロディとしては、なぜか響かない。
タカちゃんには、申し訳なかったけど、歌詞を書いてる段階でメロディを変えました。

もし、どこかでオーケストラバージョンを聴く機会がありましたら、今のメロディと聴き比べてみてください。
土壇場でのメロディ変更は、正解だった思ってます。

オーケストラはオーケストラで完成してます。
タカちゃん、流石だった。

でも、歌ものとしては、歌ものとしてのあり方がある。
それをものすごく感じたのがメロディ変更の「On Your Mark」でした。

ASKA(2025/8/17 18:13)

コメント
  • マサコリカ

    ASKAさん

    ASKAさんはASKAさんのままが一番です!🍀💖

  • えみんご

    キラキラ綺麗な声で歌う
    それが『つまらない』と感じる私は
    素敵に歳を重ねてるに違いない!!爆笑

  • mami3695

    👏👏👏👏👏👏

  • 混沌武士

    cool

  • ニャン野じろ

    そうなんですね😄🩷

  • オーリー

    ASKAさん、お疲れさまです😆