第238回「ASKA Terminal Melody」〜ゲスト「浦田直也」君

2025.08.24

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浦田君は「AAA(トリプル・エー)」からソロボーカリストになって、どうだったんだろう?


バンドから独立してソロボーカリストとして、成功したのは、

「矢沢永吉」さん

「さだまさし」さん

「小田和正」さん

が、目立つところだけど、やはりグループの看板ってのは大きいもので、

僕も、未だに「チャゲアスのASKA」と言われる。


いつか

「ASKAって、昔、CHAGE&ASKAってグループだったんだって」

と、言ってもらえるようにならなきゃと

寂しいこと言ってるようだけど、もはや本気です。


今日、浦田君が選んでくれたのは「GUYS」でした。


当時、僕は自分の経営するスタジオの2階に「Working Room」を持っててね。
一般にも貸出をしてた。


B1-リズム録りから歌入れ、Mix Downまで
1F-歌入れ、ドラム以外の楽器ダビング、Mix Down
2F-Working Room

と、3つのスタジオを経営してた。


「Working Room」は、ミュージシャンが自分で楽器を持ち込み、プリプロを行う部屋。

当時、このような部屋を貸し出してるスタジオはなかった。

まだ、ミュージシャンが作業部屋を持っていない時代。

僕は「作業部屋」の大切さを知っていたから、この部屋を作りました。


そこで「GUYS」の作業に取り掛かった。

村上啓介の編曲、カッコ良かったねぇ。

そして、データを持ってロンドンへ。


イントロのシンセ。

これは管楽器のサンプリングデータ。

いや、当時は、まだ「サンプリング」も、今のように緻密じゃなかった。

今は、サンプルか、リアル音源かの区別がつかないところに来てる。

この技術は、もっともっと進化していくのでしょう。

「サンプル」という「リアル音源」まで行くだろうね。


おそらく、この技術に「AI」が搭載される。

僕が知らないだけで、もしかしたら、もう、そのようになってるのかもしれません。


当時、この「GUYS」のイントロのシンセを、生の管楽器に差し替えるかの話になった。

人間の演奏によるダイナミクスはつくだろう。

でも、果たして、それは必要か?

このシンセサイザーだからこそ、このイントロを印象的にしてるんじゃないだろうか?


ここが、GUYSの分かれ目だったね。

僕は、村上啓介のデータを取った。


今でも、時々思うんですよ。

あれ、生楽器だったら、どんな響きになってるんだろうか?と。

未だに、脳内で、生楽器は再現されないんです。


シンセサイザーだったからこそのイントロなのかもしれません。


それにしても浦田君は、相当聴き込んでくれてるね。

すぐに歌詞が出てくるんだから。

僕は、自分の楽曲でも出てこないのに、他のミュージシャンの曲なんて、全く無理(笑)


浦田直也君、

先週、今週に渡るゲスト出演、ありがとうございました。


ASKA(2025/8/24 16:26)


コメント
  • 混沌武士

    ʕ ◦`꒳´◦ʔ