第249回「ASKA Terminal Melody」〜リクエスト特集

2025.11.09

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リスナーのみなさんのリクエストが並んだ30分は楽しいね。

番組制作スタッフは、もう僕の楽曲を熟知してくれてて、どう並べれば番組が形になるのかを、毎回考えてくれてます。

今日は、

◾️くぐり抜けて見れば(アルバム:君の知らない君の歌)
◾️YAH YAH YAH (アルバム:STAMP)
◾️この愛のために(アルバムバージョン)
◾️パラダイス銀河(ライブバージョン)
◾️太陽と埃の中で

の5曲でした。

今日は「この愛のために」を。
この曲、CHAGE&ASKAの活動休止明け1曲目のシングル。

僕は、自分では「中・高音域」が持ち味だと思ってた。
でも、ソロ活動を経て「低音域」での声の鳴らし方を覚えたんだよね。
僕にとって、ボーカリストとして新たに切り拓いたと言うと大袈裟だけど、武器がひとつ増えたような気になった。

シングルでは、歌い出しをシンセベースに委ねた。
この時、やりたかった事を形にしようとすると、どうしても「U2」の世界観になってしまう。


8ビートのシンセベース
低音ボイス

Aメロを1オークターブ下げから歌う手法を「U2」のボーカリスト「Bono(ボノ)」が好んでやってる。
もちろん、ボノだけではなく、そのような手法は大勢のボーカリストがやってるけど、あれだけ世界で認められると、いつの間にかボノの真骨頂のようになった。

海外ではAメロのことを「Verse(ヴァース)」と言います。
「Aダッシュ」を「2A」と表示したりするけど、これは日本の音楽文化。
海外では理解されない。

Intro~Verse(Aメロ)~Bridge(Bメロ)~Chorus(Cメロ:サビ)
そして1番終わり、2番を挟む部分を「Inter」という。
この「Inter」は「ReIntro」でも通じるけど、だいたい「Inter」ですね。

そして2番の頭を「Verse2」と言う。

日本では「1Chorus」と言うと、1番だけのことを指す。
海外で言う「Chorus」は「サビ」のことを言います。

何だっけ?
あ、8ビートのベース(だけ)に乗せたAメロを低音ボイスにすると、もうそれだけで「U2」になってしまうわけです。

確かに「U2」はカッコ良い。
でも、そこじゃない。
でも「U2」になってしまう。
「この愛のために」を作品にするにおいて、葛藤だった。

でも、「まず、作ってしまおう」
ある程度出来上がったところで、「U2」の印象から外れるよう作り直そう、手を加えようと。

でも、デモの時点でシンセベースだったから、そこは引けず。
メロディを支配してる部分だったからね。
完成して発表。

やっぱり「U2みたいでカッコ良いですね」と言われる。
「カッコ良い」を抜いたら「U2みたいですね」じゃん。

そうだよね。
そうなるよね。
聴いた人の素直な感想がすべて。
作り手が、あーだこーだ説明することの方がカッコ悪い。

ステージでは、すぐにアレンジを変えて、シンセパッド(ほわーっと鳴る音)でコードを鳴らし、Aメロをドラム(タム)だけで歌った。
それが、形になり「アルバムバージョン」では、シングルとは違う「この愛のために」となったわけです。

明らかにオマージュと分かればリスナーをニヤリとさせることができるけど、似てると言われるとね・・・。

あれだよ。
「憲兵も王様もいない城」は、The Policeの「Every Breath You Take」のオマージュ。

ここまでくれば、ちゃんとニヤリとしてくれる。
https://www.youtube.com/watch?v=OMOGaugKpzs



「この愛のために」か。
次のツアーの候補曲になりそうです


ASKA(2025/11/9 17:49)

コメント
  • ゴールダスト

    この愛のためにかっこいいです
    nobody but you

  • DentalHygienistあき

    🫶🤗

  • オーリー

    ASKAさん、お疲れさまです!
    …疲れた

  • けったん

    ASKAさん、こんばんは!

    「この愛のために」久しぶりにライブで聴きたいです!
    ぜひぜひ歌ってくださいね♪

  • 混沌武士

    🫶