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そんなこんなの「ありったけツアー」公演舞台裏話。

こんにちは。
マネージャーのデビルです。

今、ASKA Official YouTube Channelで、ASKAソロのライブ映像やMusic Videoを公開しています。

その中でも最初に公開となった、
「ASKA CONCERT TOUR 2019 Made in ASKA -40年のありったけ- in 日本武道館」のことを、
今日は書きたいと思います。

舞台裏のことを開けっぴろげに書くと、ASKAさんが嫌がるかもしれないので、
白い文字で、読めないように、気付かぬように、そっと綴ります。


本番当日、ASKAさんを迎えに行くと、様子がいつもと少し違いました。
喉の痛みと、熱っぽさ・・・。

「おいおい、何ということか・・・。今日は大事な収録日・・・」
という思いが一瞬よぎりましたが、
沢山の方々が待って下さっているんですから、とにかく応急処置!!
と、武道館に行く前に、病院に行って点滴を打ってもらうことにしました。

会場に着くや否や、ステージプランナーの大久保さんに状況説明をし、
本番に向けてリハーサルを調整してもらうことに。
なんせ、ASKAさんは、リハーサルも本気でやるんです・・・。

リハーサル中は、ASKAさんの声の調子を確認しながら、
飲んでいるドリンクの減り具合や汗の量などをチェックしつつ、
その日、何を用意しておくかを決めているんですが、
当時のスタッフのナオキが、ASKAさんの変化に気付きました。

「ASKAさんが飲んでいるドリンクの減りが早いです。」

リハーサルを見る限り大丈夫そうでしたが、明らかにいつもと違う。
嫌な予感・・・。

とにかく、本番までの時間は、温かくしてもらい、喉のケアもしっかりと。
喉に負担がかかるので、この日はお喋りも禁止。

そして、本番。

ステージに立つASKAさん。
声の調子は良さそう。

曲を重ねるごとに、バーガンディ色のスーツが、
どんどん濃い色に変化し始めるんですが、これは、いつもの現象。
ただ、この日は、その濃くなるスピードが、かなり早かったんですよね。
点滴を打ったせいだと思いますが、汗の量が尋常じゃない・・・。

ステージ上のASKAさんは、お客さんの熱気を受けて、
常にアドレナリンが出ているため気付いていないと思いますが、
脱水症状の傾向が垣間見えたので、すぐにステージドリンクをポカリに換え、
直接体に水分を吸収してもらうことにチェンジ。

さらに、この日は収録だったので、この状態がなるべく映像に残らないよう、
隙を見つけては、衣装を着替え、舞台袖で汗も拭い・・・。
とにかく倒れないことと、その状態を悟られないよう、平然を装うことに皆で必死になっていました。

「とにかく耐えて下さい!終わったら倒れていいので、最後まで良いパフォーマンスを!!」

と、強く願いながら、無事、公演を終えることができました。
途中で倒れなくてよかったと、一同、安堵・・・。

コンサートは、その日その時、何が起こるか分かりません。

ただ、ASKAさんもスタッフも関係者も全員が同じ思いです。
「最良のパフォーマンスを、来て下さったお客さんにお届けしたい。」
それだけなんですよね。

ASKAさん、よくぞ耐えて下さった。

そんな舞台裏のコンサートが、こちらです(↓)。笑。


「ASKA CONCERT TOUR 2019 Made in ASKA -40年のありったけ- in 日本武道館」