第245,246回「ASKA Terminal Melody」〜ゲスト「森川美穂」

2025.10.19

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森川美穂
もう、一昨年になるんだっけ?
松井五郎と一緒に、京都に来てくれてね。
楽曲の依頼のことは、もう事前に知ってた。

一緒に、しゃぶしゃぶ「チリリ」で世間話を。

当時、僕は韓国ドラマ「ヴィンチェンツォ」の 主題歌「Adrenaline」に痺れてた。
タイミングだよね。
「美穂にピッタリ」
すぐに、あのような曲を歌わせたいと思った。

Adrenaline
https://www.youtube.com/watch?v=fTIhjBSVjOA


怪しげに漂う雰囲気。
物悲しさ。
美穂はピンと張る音域が魅力。

原曲は「スペイン語」だね。

https://www.youtube.com/watch?v=h88gz23X5Wg


さて、どう近づけて、どのように美穂らしさを出すか。
楽曲ができて、すぐ五郎に送った。

このブログでは、作詞は五郎と「共作」と紹介した。
五郎は、僕のデモに対し忠実に言葉を当てはめてきた。

流石です。

「ラララ」で歌った、その音符に対し、字余り、字足らず無しの完璧な文字数で完成させてきた。

ただ、僕の「ラララ」は、スケッチのメロディだった。
そこ五郎には申し訳なかったね。
文字数の制限内で完成させてきたものだから、楽曲に遊びがなく自由度が低くなった。

ここから2度、3度とやり取りをしていくうち、五郎が表現したかったこととは全然違う世界観で完成してしまった。

クレジットは「作詞:松井五郎・ASKA」で良かったんだけどな。
そこ五郎が、僕に気を使ったんでしょう。

仮タイトルを「復讐」にした時、
「『復讐』で行こう」
も、五郎のジャッジ。

何となくね、サウンドが呼んだタイトルだった。
「復讐」に決めてからが、僕の世界観で作詞が進んでいった。

この時だよ、AIを使ってみたのは。
だけど、AIは、つまんない世界を展開してきた。
ありきたりの言葉の羅列。
それでも、正直に驚いたことは、どれも20秒で仕上げたこと。
これだけは、恐ろしかった。

今後、そのありきたりのつまらない歌詞、そして展開も、どんどん学習していくんだろうなと。

それやられたら、いつかはAIが、何もかも持ち合わせた歌詞を書くようになるだろうなと感じた。

でも、まだAIはAIです。
今のところ、まだひとつも切れ味を感じない。

さて、番組に戻ろうか。
美穂、僕に「説教された」と言ってたね(笑)
夜中に、突然呼び出したというんだから、それなりの話があったんだろう。
何を話したのかは覚えてないなぁ。

ただ、僕たちはYAMAHAの先輩と後輩の関係。
当時、会社に対して、僕の発言が影響を持ってることは感じてた。

美穂とは、先日書いたように彼女が高校生の時を知ってる。
近くで見ていて、美穂の活動が頭打ちになってきていたことを感じた時期だったんじゃないかな。

そんな時、

「森川美穂を売ることができなかったら、それ会社の実力ですよ。美穂は、キャラも歌も、ルックスも全部持ってる。美穂に力を入れてください」

と、会社に迫ったことがあった。

そんなことを言った手前もあって、突然、美穂を呼び出したんじゃなかったっけかな。

説教じゃなかったと思うよ。
突然、真夜中に先輩に呼び出された美穂には、そう感じてしまったのかもね。

五郎には感謝してます。
僕を作家陣に選んでくれて。

美穂は、もうアイドルとは言えない年齢になりました。
でも、ボーカリストには、旬の年齢というものがなくなった。

美穂は、現在大阪住まい。
僕は京都。

今後も、またコラボの機会があるでしょう。
森川美穂さん、先週、今週にわたるゲスト出演、ありがとうございました。


ASKA(2025/10/19 18:05)

コメント
  • ShanaFly

    「Adrenaline」と「復讐」のメロディーも、作風?もそうですが、歌詞の世界観もとても影響を受けているのが伝わってきました。
    短い言葉で表すなら「深い愛」って感じがしますね。
    この「Adrenaline」の歌詞、

    I don’t wanna burn you.
    So leave
    I don’t wanna keep you to be a liar.
    Don’t wanna hurt you.
    You should leave me.
    I can’t keep you sane.

    っていうのが、深いですね…。
    こういう歌詞、凄く好きです。
    原曲はスペイン?なんですね。
    やっぱり音楽はワールドワイドですね。

  • きみちゃん

    こんばんわ〜ASKAさんASKAさんのお仕事もいろいろと大変なんですね?でも森川美穂さんが羨ましいです。ASKAさんと一緒にお仕事出来てしかも作詞とかしてもらってCD出せるなんて羨ましいです。あまり無理しないで頑張って下さいね。ではまたねです。

  • 四つ葉のクロバー

    ASKAさん
    韓ドラをよくご覧になられてるようにこちらに記載されてましたから〜「復讐」の曲名を拝見しまして韓ドラのイメージだわ🤭と勝手に思ってました💦

    森川さんの女性ボーカルがカッコウいいですッ✨
    夕方radikoでお聴きしなおしました〜。
    ASKAさんに呼び出されたぁ〜と🤭
    先輩からのひとことだったのかしらッ💕🍀✨

    更新ありがとうございます🍀

  • ニャン野じろ

    森川さん、綺麗なハリのある高音がと〜っても素敵‼️✨✨
    ASKAさんのロック調も森川さんに合ってますね。
    AIのお話はそこでだったのですね。
    20秒で仕上げるAI、スゴイけど…😆

    機械はこのまま機械でいて欲しい気がします😆😄

    ASKAさん、更にお大事に💝🍀✨✨

  • kaoru

    放送をまだ聴けてないので、あとで拝聴するのが楽しみです。
    美穂さん、東京に引っ越しされてますよ?
    ブログでご本人が書いてらっしゃいました。
    相変わらず、大阪には通ってらっしゃるようですが。

  • ShanaFly

    「Adrenaline」聴いてみました。
    「復讐」の世界観が似てますね。
    聴いてみて、この世のすべては「円」なのだと感じました。
    誰かが、誰かの影響を受け、そして、またそこからまた誰かが影響を受ける。
    そうやってグルグルと円を描くように、世の中は回っているんだなと「In my circle 」の歌詞のような感じですね。

    しかし、「Adrenaline」、カッコいいですね!
    韓国の音楽ビジネス(と、表現します。)は、アメリカと似ていると感じました。
    日本は日本でちょっと違う気がします。
    韓国のグループや、韓国人ミュージシャンってどんどん、アメリカ寄りな?感じで、アメリカ進出していますよね。アメリカでもK-popってよく聞く、目にする言葉です。

    私は日本人だし、もっと日本人ミュージシャンが、アメリカにも挑戦してもらいたいとは思います。
    先日、私の住む州に藤井風さんがライブに来ました。動画OKの方なので、YouTubeでライブを観た方々がアップした動画を観ましたが、凄く盛り上がっていて、日本人として凄く嬉しい気持ちでした。
    韓国の音楽に負けず、日本の音楽もかなりいいのでは、もっと評価されてほしいと思いました。
    音楽は、ワールドワイドでなきゃですね!

  • マサコリカ

    ASKAさん

    森川美穂さん大阪に住まわれてるのですね!
    歯切れのいいお話しする方だと思いました。
    「復讐」本当にカッコいい曲です。
    ASKAさんの世界観で素敵です。
    美穂さんへの対応、ASKAさんやっぱり優しいですね💕

    AI、優秀だけどまだまだですね。
    でも、いつか心に寄りそうような素敵な言葉を紡ぎだすようになったら
    人間が要らなくなりそうで、ちょっと怖いですね。

    🍀💖

  • こず

    ASKAさんと森川美穂さんの繋がりが知れて、良かったです。
    復讐、とても良い曲ですが難しそうですね😅
    またいつか、森川美穂さんとのコラボを楽しみにしてます😌

  • うさきりん

    美穂さんのテンポよく話すスピード、ジャネットさんのゆったりと穏やかなスピード。

    おふたりとも素敵ですね。

    『おんなになあれ』も『復讐』も好きです。
    何度もリピして聴いています。

  • ShanaFly

    追記します。

    以前も何度も書きましたが、私が初めて観たライブはASKAさんの「Kicks」ツアーでした。
    大阪城ホールの公演。
    初めて「ダフ屋」も見ました(笑)
    高校生の私には、自分だけで都会(大阪)に来て、そして、念願だったASKAさんのライブにやっと参加できてすべてが嬉しい気持ちでした。
    だからこのライブは、私には忘れられないライブとなりました。
    このライブに参加するまで、高校生になってすぐにバイトを始めてお金を貯めて、まずはTUGに入り、それからチケットを取ることができました。
    それで念願の「Kicks」ツアーを観ることができました。
    この日の感動が大きかったため、このライブを観ての高校生の私は、進路を決めるときに「C&Aのライブを観る側ではなく、自分がお二人のライブを、ステージを作る側になりたい」という夢を密かに抱いてました。
    結果は諦めなければならない現実でしたが、そのときの「熱い想い」は、今もなお、消えずにいます。
    それほど、高校生の私、そして今も、「ライブとは。」をその日に頭に叩き込まれた衝撃にも似た感覚がずっとあります。
    今回のブログを読み、また、そのことを思い出し書きたくなり書きました。
    これからも、ASKAさんの音楽、歌詞の世界を深く感じながら聴いていきます。
    熱く書いてしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。